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 1年ぶりの再会を果たした友人は満面の笑みで現れてくれました。
「よおっ社会人!(笑)」
「おいおい、お前もだろ(笑)」
「そうだった(笑)」
昔と変わらない雰囲気に安心感を覚え、そのまま居酒屋に入ってきました。
ビールとつまみを注文して、近況報告などを行っていたのです。
「本当に仕事は大変で、困っちまうよな」
「忙しいったらありゃしねえよ」
彼も仕事はとても忙しいらしく、目の回るような日々を送っているようでした。
「どうなんだ彼女は?」
彼の方から突然聞いてきたのです。
「いや、前の彼女と別れてから新しい出会いがないからさぁ、チンコがウズウズしちゃってて」
「そうなんだ」
「そっちはどうなんだ?」
大学時代から彼女もできたことがないような非モテな男だったから、きっと今でもシコシコしているのが精一杯なんじゃないかと思っていました。
しかし、彼の口からは予想外の言葉が出たのです。

「俺か?まっセックスは楽しんでるよ」
暫く無言で彼の顔を見つめてしまったのでした。
セックスは楽しんでいる?なにを言っているんだと思ったのです。
「彼女でもできたのか?」
「いやいや、彼女じゃないんだけどさあ、セフレってやつだよ」
「それマジ?」
女性にモテることがなかった学生時代の友人が、セックスだけで付き合う相手をみつける事ができているなんて、到底信じることなどできませんでした。
「疑っているのか?」
「だってお前、モテたことないじゃん」
「俺にも春が回ってきたんだよ」
ニヤリと微笑んだのです。
何だか自信たっぷりに言われてしまって、もしかしたら本当の話なのかもしれないと思いました。
しかしこの男にセックスだけの関係を作れるとは、やはりどこか妖しさも感じてしまったのは確かなのです。